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Vol.16
このメルマガは、ディスペンサーのトータルソリューションを提供する(株)サンエイテックがお送りする、エンジニア向けWebマガジンです。 『近未来の快適デジライフ』と題して、身近な製品の半歩先の世界をお届けします。 |
近未来① 身近なところでも、確実に進歩「コピー・プリンタの最新技術」
近未来② 最近の話題「食の安全」について、デジタルはどうでしょう?
「わ、どうしたんです? そのコピーの山」「どうしたって、明日のプレゼン資料だよ。一部ずつ取ってホチキスで止めてくれよ」「…遠足のしおりじゃないんですから、“ソート機能”って知ってます?」「それって、総務に行かないとできないだろ?」「この部屋のにも、ちゃんとついてますって! ついでに言えば、ホチキス止めまでしてくれる最新型ですよ?」「…そう、だっけ?」
「コピー」と言えば、事務仕事でも手間のかかるものの横綱でしょう。その分、「省力化」についての技術革新も著しいものがあります。例えば、上記でも話題になっている「ソート機能」なら、「Aさんには1〜5ページ、Bさんには1〜3ページ」など、ページの構成を変えたり、中綴じ製本までできる機能を備えた機種など、実に便利になっています。これは、読み取った情報をデータ化し、内装されたプログラムに従って再生する、「デジタル画像加工技術」になっているために可能となったもの。しかし、これはまだ、序の口なんです。
なんだかややこしいですが、現在注目されているのが、この「三次元」つまり、「立体プリント」なのです。原理としては、3Dモデリング機能に、インクジェットプリンタを組み合わせたようなもの。スキャナなどで立体物を「厚さ0.1mm以下の輪切り」として読み取り、石膏や樹脂などを用いて、その一枚一枚を「プリント」する。するとその積み重ねが「立体」となって再現されるという仕組みです。最新の機種では形状にもよりますが、最速で1〜2時間、更には CMY3色インクを用いたフルカラー着色を同時に行えるそうです。
更に中空構造も忠実に再現でき、ギヤやクランクも動かすことができるというから驚きです。つまり、今まではどんな精巧な3D表示でもやはり「ヴァーチャル」であったものを、「ソリッド」として目の前に置くことができるようになったのです。今後は、材質を途中で切り換えて「質感」を表現するなど、別の部分での「こだわり」を具現化できるように開発が進められているそうです。