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Vol.18
ディスペンサーのトータルソリューションを提供する(株)サンエイテックがお送りする、エンジニア向けWebマガジンです。 『近未来の快適デジライフ』と題して、身近な製品の半歩先の世界をお届けします。 |
近未来① キーワードは「直感操作」…最新の操作デバイスあれこれ
近未来② 色は心…いえいえ電圧を映す「スマートウィンドウ」とは
「お、新型ケータイ! ちょっと触らせてくれよ」
「ちょ、壊さないで下さいよ」
「おおぉ、これが噂のマップ機能か、すいすい動くじゃん。これは…お、シャメになったぞ」
「フッフフ、“直行します”って言って朝から並んだ甲斐が…って、そのニヤって顔、やめて下さいよ」
「ま、昼飯くらいで勘弁してあげるヨ」
と、まぁ、巷で話題の最新型3G携帯電話をはじめ、最近のモバイル機器は「操作性」に重きを置いたものが主流となっています。
ということで、「最新の操作デバイス」を見てみましょう。
この3G携帯電話の最大の特長は、ほとんど全ての操作を「タッチパネル」を通し、指先をマウスのように動かして選択・実行できること。特に、上記にもある「地図の拡大」は、以前ここでもでも紹介した、「指でつまむようにすると拡大」が現実のものとなっています。更に、日本語入力の際には、「あ」に触れれば、その周りに「い」「う」「え」「お」のキーが浮き出し、そのまま連続して入力できるようになっています。
また、同時に2点以上の接触点を検知する「多点検知機能」により、上記の「つまんで画面ズーム」や、二つのアプリを起動させたりと、「手順」で覚えるというよりも、「いじっていればできる」というのが、最大の特長と言えるでしょう。これを実現しているのが「静電容量方式」のマルチポイント化です。指先の微弱な電流を検知する「静電容量方式」自体は既存のものですが、複数の点を同時に検知し、それをスライドさせることができるというのは、制御技術の高精度化がバックにあってこそなのです。
また、「操作デバイス」の注目株として「振って操作」するタイプのものが最近急速に増えて来ました。ゲーム機の他に、最近では携帯電話でも「振ると画面表示が切り替わる」というものも登場しています。こちらには「モーションセンサ」や「加速度センサ」などが搭載されており、ボディを軽く上下に振れば迷惑メールの削除、空中で数字を書くように動かせば、登録されている短縮ダイヤルを表示できるというのが、大きな特長です。短縮ダイヤルの場合なら、振る軌道が“9”を描くことを、Gセンサが読み取り、「あ、短縮9番ね」と判断して、電話帳にアクセスする。この判断は「画像診断」の技術を応用しています。つまり、ストックされたシンボルと、動作の軌道で合致するものを選択、自動決定しているのです。こうしてみると、ひとつひとつ機能キーから項目を選択していた時代が懐かしくなります…。
一方ゲーム機では、「柔らかくボールを投げる」「力一杯剣を振るう」などの力加減を、コントローラの「モーションセンサ」が「このくらい」と判断しています。これを、Bluetoothで本体のコンピュータに送信する。すると、画面ではキャラが「とぉっ!」とばかりに動くわけで、この同期の速さが快適なゲーム感を生むわけです。
今後は更に動きの複雑化や、周辺機器との連動がどのように発展していくか、現在は「MEMS技術」を用いたモーションコントローラの開発が既に発表されていますが、これらがどのような「未来」を開くのか、今からとても楽しみですね。