
2022年8月22日更新
「インライン塗布設備の導入」って難しい?
製造現場での「困った実例」を徹底解説。サンエイテックだから実現可能な、すぐに役立つ解決案をご提示します。




流石のフクダパイセンも24時間働けないもんね〜







「自動化」は、「人手作業の代替として自動で作業をするプロセス」と定義されます。 コストダウン、生産性、正確性の向上、製品品質の改善など、数々の利点がありますが、一方で、装置導入時の初期コストが高い、標準化・共通化が難しいなどの課題もあります。

インライン装置の種類と概要
塗布に関する一連のプロセスは、通常、様々な工程で構成されます。塗布機、搬送、検査、乾燥など様々な種類があり、完成品やプロセスの目的に合わせて選択する必要があります。
より厳しい塗布要件に対応する、超高速高精度対応ディスペンサーが適しています。週7日24時間体制の量産ラインへの対応も求められる場合があります。
塗布ヘッド2台搭載可能なインラインディスペンサー

・各種バルブヘッド搭載可能
・400㎜角までの基板に対応
【オプション】
・ダブルヘッド搭載、チルト機構
・画像認識、バーコード読取り機能
・塗布幅センサー
プログラムで検出幅を設定/塗布幅OK/NG判定機能付き

2. 検査装置
検査装置は、ワークや製品が、目的や品質基準に合致しているかどうかを検査します。一般的には、カメラを使用して、事前に設定しておいた検査アルゴリズム(合否基準)に従って検査部位の撮像を行い、良品と不良品を判断します。塗布検査装置
インライン画像検査装置IL-400CCは、コーティング塗布後の塗布検査を画像で正確に行えます。
・100~350㎜の可変コンベア搭載
・汎用性のある前後装置接続
目視検査装置
目視で硬化後の基板の状態を検査します。PA-234IC-UVO 開放型(パレットへの基板の設置/取り外し用)

3. 搬送機
搬送機はワークを搬送します。一つの工程から次の工程に移動する際に、ワークの搬送が必要になります。ローダー・アンローダー等はプリント基板の供給、搬送を行います。また、ワークの反転や移動・収納させる装置等があり、多様な基板の自動ハンドリングを行います。

4. 硬化炉
エレクトロニクス分野での、接着、組立、部品のマーキング、ガスケット、封止剤、ポッティング、マスキング、封入、コンフォーマルコーティングなどの後工程では、多量の材料を使用するために、硬化工程で時間がかかってしまうことがあります。より短時間で硬化を行うために、必要に応じて、ワークや製品の特性に合わせて、紫外線/赤外線硬化炉を使用します。
紫外線(UV)硬化炉

・2中圧水銀アークUVランプ(1ランニング・1スタンバイ)
・パレットリターンコンベア(オプション)

実際に使用するインライン装置を選択する時に、どんなことに注意すればいいのかなぁ?
装置を導入する際の検討ポイント
1. メリットを明確にする
自動化プロセス導入によるメリットは、生産数、品種の数、設備構成などによって変わります。インライン装置導入による全体のメリットについて予め明確にしておくことが重要です。2. 目的を明確にする
市場には様々なインライン装置が存在しており、同じ工程であっても作業範囲は各々異なります。自動化で行う作業の範囲と、人が担う作業の範囲を明確にしておきます。3. 今後の拡張性についての検討
インライン装置を導入した後に設備を水平展開したり、別の人手で行っていた作業についても自動化を検討することがあります。出来るだけ予め今後の可能性についても検討する必要があります。個別の塗布プロセスに関する問題解決には?
インライン装置の決定に際しては、事前に、ワークを装置メーカーに持ち込んで、作業の結果を検証しておきます。また、導入後には、購入した装置の設置と調整が必要です。塗布に関する自動化プロセスの構築には、全体のプロセスを通して、専門の経験と知識を有するメーカーに相談することが効果的です。
サンエイテックは、長年にわたりディスペンスメーカーとして蓄積したノウハウと実績により、お客様にとって、安心して信頼できる、自動塗布プロセスの構築をサポートします。