2022年10月20日更新

高粘度材料正確非接触塗布したい!

製造現場での「困った実例」を徹底解説。サンエイテックだから実現可能な、すぐに役立つ解決案をご提示します。
今回のテーマVOC規制による防湿コーティング剤の溶剤希釈系から無溶剤系への移行、複雑で多様な塗布、接着ニーズに対応するフィラー入り材料の開発など、製造プロセスで高粘度材料を利用する用途はますます増えています。その一方で、高粘度材料は作業スピードと精度を両立が難しいなどの課題があります。今回はその課題解決に向けて開発された、非接触式新バルブをご紹介します。
塗布のスピードが遅いとか、液剤が飛び散って正確に塗布できないとか、、どうしたら問題を解決できるの〜?

その答えは「液剤を非接触で塗布する」することなんじゃよ。

でも、非接触の方法では、距離があるので液が広がったりして、狙ったところを綺麗に塗るのが難しいんだよなあ。
なるほど、接触式も非接触式もそれぞれ長所もあれば短所もあるんだねえ。
それぞれの利点を用途に合わせて使い分けることが大事なんじゃ。
そう、接触ばかりがいいわけではないのよね、時には離れることも大事、、人生って難しいわね。
タイ子さんがポエマーになってる。。秋だねえ。

接触式塗布と非接触式塗布の違い

接触式では塗りたい箇所に狙い通り塗りやすいというメリットがあります。一方で、一つ一つ高さを合わせて塗布するように、作業時間を要するというデメリットがあります。 それに対して非接触式のメリットは、タクトを短くできること、凹凸物があっても同じ高さで塗れること、そして製造ラインの立ち上がりが早いことが挙げられます。
しかしながら、距離があるので液が広がりやすく、端がモヤッとしてしまうデメリットがあります。
両方の方式のメリットのみを活かして、非接触で綺麗に塗布できる解決法はないのでしょうか?
  メリット デメリット
接触式
・塗りたい箇所に狙い通り
 ・塗りやすい
・作業時間を要する
非接触式
・タクトを短くできる
・凹凸物があっても同じ高さから塗れる
・製造ラインの立ち上がりが早い
・距離があるので液が広がるためはじがもやっとする
→そのため綺麗に塗るのが難しい

課題に応える2つのソリューション

高粘度対応スプレーバルブ SV01シリーズ

従来難しいとされていた、中高粘度液剤を、飛散なくスプレー塗布することが可能です。 定量で正確に塗布を行い、タクトの短縮と塗布量管理の両立を行います。 グリス、シリコンをはじめエポキシ、ウレタン、UV接着剤、高粘度オイルなど様々な液剤種類に対応します。

【特長】

・シリコン、グリス等の中・高粘度液剤に適用可能なスプレーバルブ
・飛散の少ないスプレー塗布が可能

ギア部品に摺動目的や摩耗防止、異音、振動防止でグリスを塗布


SV01Sは30000mPa・sの粘度までスプレー塗布対応可能です。通常、VOC規制対応のコーティング剤の粘度は、100~10000mPa・sの範囲が多く、シリコン、UVシリコン等を、正確に塗布することができます。

高粘度対応ジェットディスペンサー BEATRUM TypeH

中~高粘度材料に対応するために、ストライカーを改良し、超高速、高精度な非接触ジェットを可能にします。

【特長】

・ハンマー構造でハイインパクトを実現

・ 300,000mPa・sの液剤も連続安定ショット可能 ※全ての液剤が対応可能ではありません

チップボンド(IR100):粘度:325,000mPa・s

ノズル 温調(℃) 塗布距離(mm) JET P(Mpa) 液圧(Mpa) ON(msec) ストローク(目盛) サイズ(mm)
100 40 1 0.6 0.1 76.5 0.8 0.45

シート角度:90°  ストライカー:2㎜

ワンポイント お問い合わせ塗布工程において接触式/非接触式それぞれにメリット・デメリットがありますが、各々の方式の利点を最大限取り入れた独自バルブによって、不良品率が低減し、効率的に作業を行うことができるようになります。

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