2021年5月28日更新

食品製造プロセスに適したディスペンサーって

なるほど!ディスペンサー入門は、ディスペンサーにこれから携われるエンジニア様向けの、塗布技術をわかりやすく解説する入門用コンテンツです。
今回のテーマ生産コストの削減、人材不足、製品サイクルの短縮化、品種の多様化等など…食品業界の生産現場は、様々な課題に直面しています。問題解決の切り札として導入が進められているのが「生産プロセスの自動化」ですが、食品を扱う工程だけに特有の課題があるようです。
お店で売ってる食品ってどこで買っても味が一緒で美味しいよね〜
当たり前だと思ってたけどこれって大変なことだよね。
そうじゃ、最近は消費者の嗜好や流行も日々変化するから、それに応じて生産品目を生産ラインや装置を入れ替えたり、生産条件を頻繁に再設定したり、 自動化装置にも柔軟な対応が求められておるんじゃよ。そうやって大量の食品を次々と生産しているんじゃ。
結構、専門的な作業を上手にこなす機械もあるわよね。 大量のお菓子を焼いたり、すごい速さでキャベツを刻んだり、魚をさばいたり…
しかも、食品は体内に入るものだから安全性も大事なんだぜ。だから管理をしっかりしないといけないんだぜ。
なるほど、タイ子さんみたいに適当に作ってたら美味しいものはできないってことだね。
私の感性がわからないなんて、まだまだね…
「日本発のヘルシーフードとして、世界中で大人気の「巻き寿司」。その生産の舞台裏では、自動化プロセスが導入されています。 「巻き寿司」には、数多くの食材や具材が使われています。その生産プロセスでは、「清潔性」と「正確な分量注入」に課題がありました。食材の種類には、ペースト状のもの、せん断性の高いもの、粘度が高いものなどが多種含まれ、従来式のエア式ディスペンサーによる注入方式では、食材量のばらつきが生じたり、正確量を安定して、長時間注入し続けることが難しいとされていました。

容積移送式ディスペンサーでデリケートな食材の容積移送が可能

ViscoTec製の容積移送式ディスペンサーは、非常に高粘度の材料にも対応し、長時間の連続塗布が可能です。例えば、海苔の上に分配された御飯の上に、マヨネーズ、わさび、魚肉など、多様なペースト状の食材を、脈動なく連続的に定量移送することができます。
また、独自の特徴の一つ、「エンドレスピストン原理」による移送方式で、人工キャビアなどを含んでも、食材がダメージを受けることなく、そのまま優しく注入します。これによって、素材の味そのまま活かした美味しい巻きずし生産の自動化が実現しています。


VHDサニタリーディスペンサーでサーモンクリームの塗布

巻きずしの自動生産ラインで、
脈動のない連続的な安定した生産プロセスが実現します。

高精度な食材塗布が可能なVHDサニタリーディスペンサー
ワンポイント お問い合わせ「VHDサニタリーディスペンサー」の大きな特長の一つに、分解、組立て、メンテナンスの容易さがあります。EHEDGガイドラインに準じた設計で、滅菌やオートクレーブにも対応します。食材が高粘度の場合でも安定した食品生産プロセスの構築が実現します。
サンエイテックでは、FOOMA JAPAN 2021(国際食品工業展)に出展しています。 多くの皆様のご来場お待ちしています。
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