2018年10月9日更新

自動車デジタル化今・昔・未来

今・昔・未来☆テクノロジー万華鏡は、「近未来の快適デジライフ」や「エンジニアリングなよもやまばなし」の掲載から10年経った今、果たして本当の「未来」はどうだったのか、そして、これからどうなって行くのかを考えるコンテンツです。
今回のテーマ ここ数年の自動車のデジタル化には目を見張るものがあります。自動運転やブレーキアシスト。そして最近ではAI音声認識と連動した自動車も発表されています。これからさらに、車は人間に寄り添っていくのでしょうか。それともますます、人間のほうが車のご機嫌を取らなくてはいけない時代が来るのでしょうか。
な、なんということでしょう。。。
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どうしたんじゃエイちゃん!
だって6年前の記事を読んだら、どれもすでに実現されてるものばっかりなんだもん!
キレイに車庫入れができるイメージセンサとか、自動運転なんて今は当たり前になりつつあるよなー。
なんかもう車が勝手に運転してくれたら、楽チンだしいいんじゃないかしらーー。
いや、それだけでなく車と人との良好な関係を築く必要があると思うんじゃがのう。
「例えば自動運転。人間はエラーをすることがあるから、車が代わりに運転をするというものだが、それで人は運転する喜びを感じることができるだろうか。」
どどどどーした、エイちゃん⁈ 発言がさっきと違うじゃん!
「またはブレーキアシスト。車が勝手にブレーキをかけてくれるのは安心だが、車に依存的になることにより、危険を察知して回避するという、人間の防衛本能の衰えに繋がるかもしれない。 」
なんだ、赤井くんか、さすがじゃの。
確かにそうじゃ。今までは人間の「代わり」になる技術を進歩と考えてきたが、これからは人間のことを「考えた」技術でないといけないんじゃ。
未来の自動車 日本経済新聞の「デジタル自動車レポート2017」によると、2030年には自動運転車、EV、コネクテッドカー(ネットに常時接続された車のこと。車の状況をネット上のサーバーで処理するので、より高度な処理ができるだけでなく、車同士や車と他のものとのコラボレーションが可能)、カーシェアリングなどの世界のデジタル自動車市場が約250兆円の規模に成長するそうです。
このように自動車のデジタル化、IT化はますます加速していますが、ソフトをインストールしてそれ単独で処理を行う社内サーバーやPCの世界から、ネット上のサーバーに処理を任せるクラウド型に変化したように、自動車もネットに常時接続して、高度な処理はサーバー側で行うということが増えていきそうです。
コネクテッドカーの活用方法の1つとして考えられているのは、カーシェアリング用の自動運転EVが各地域に用意されていて、家にあるボタンを押すことでEVが自動で家の前にやって来て目的地まで運んでくれるというもの。高齢者の多い地域などで活躍しそうです。また、自動車の車内から買い物をして、お店に到着したときには商品が用意されているというサービスも想定されているようです。
自動で運転できて誰もが利用できる自動車がネットに接続されているというだけで、その利用シーンはスマホのアプリのようにますます広がっていくことが予想されます。これから車は所有するモノというだけではなく、必要な時に必要な機能として利用するサービスの1つになっていくのかもしれませんね。

ワンポイント お問い合わせ 自動車のデジタル化・IT化は、イメージセンサや自動運転などの装備の進化の時代から、車と人、車と社会をインターネットを介して繋げるコネクテッドカーの時代へとシフト。日々の暮らしや社会のシステムを技術の面からさり気なくサポートする、自動車はそんな存在になっていきそうです。
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