
2020年6月22日更新
IoT化した未来の冷蔵庫はコンビニになるか?
今・昔・未来☆テクノロジー万華鏡は、「近未来の快適デジライフ」や「エンジニアリングなよもやまばなし」の掲載から10年経った今、果たして本当の「未来」はどうだったのか、そして、これからどうなって行くのかを考えるコンテンツです。











多くのIoT開発メーカーは、以前から、「家庭内で24時間通電している家電」として冷蔵庫に注目してきました。海外ではドアが液晶ディスプレイになってネットと接続できるものなど開発されてきましたが、最近では、ビルトインカメラで冷蔵庫のドアが閉まるたびに内部を撮影し、スマホで後から在庫管理ができるようなものも増えてきました。スーパーに行って「冷蔵庫に何が残っていたかな」と思った時、このカメラを通してリモートで確認ができるというわけです。 また、あらかじめ食材や調味料の消費期限を登録して、期限切れで消費すべき食品をアラートで知れるようになり、あるいは、冷蔵庫にある残った食材から、レシピ検索機能で毎日の献立を決めれるようになるかもしれません。

今後もますますスマホアプリとの連携は進化していきます。アプリと連動させて、冷蔵庫の中の少なくなった食材を補充して、自動で注文して配達までしてくれる仕組みも開発されています。忙しい現代人にとって、買い出しの手間も省けるようになって大助かりになるでしょう。 また、各食品メーカーは、ユーザーが求めるタイミングで広告をディスプレイに表示して「リピート買い」を誘い、競合他社も、補充のタイミングで広告を出せるようになるかもしれません。
そして、さらにその先には、音声認識技術とアプリを使って、冷蔵庫に話しかければ買い物が完了する時代が来るかもしれません。冷蔵庫を開けて、「ア〇〇サ、今日の特売品は?」と話しかけると、その情報がディスプレイに表示され、そこから指示をすれば、自動的で配達される…そんな世界は、実は割と近いかもしれません。