2020年6月22日更新

IoT化した未来冷蔵庫コンビニになるか?

今・昔・未来☆テクノロジー万華鏡は、「近未来の快適デジライフ」や「エンジニアリングなよもやまばなし」の掲載から10年経った今、果たして本当の「未来」はどうだったのか、そして、これからどうなって行くのかを考えるコンテンツです。
今回のテーマ2025年には4兆円を超えるとも言われているスマート家電市場。あらゆるものがネットと繋がって行く中、私たちに身近な家電製品もインターネットに接続されて、より便利に使えるようになりました。今回は、その中で今注目されている「スマート冷蔵庫」について考えます。
ねえ、今さらだけどIoTってなに?
簡単に言うとあらゆるものがネットに繋がるということじゃよ。 今までインターネットに接続されるのはパソコンやスマホというイメージだったけど、IoTではもの同士が勝手に通信したり、動作制御したりするようになるんじゃよ。
 
照明やテレビやエアコンなど、スマホやスマートスピーカーから遠隔操作する時代に入ったんだってさ。
その通りじゃ。それらを総じて「スマート家電」って言うんじゃよ。これからは、 スマホはコミュニケーションツールというよりも、家電製品のリモコンやモニターとなって、今まで以上に生活の中心になって行くようじゃの。
「スマート」って言ってもアタシみたいに細身の体型のことじゃなくて、「賢い」って意味なのよ~。
スマホを使って冷蔵庫に話しかけたり、冷蔵庫から買い物ができる未来がきたら、エイちゃんはますますぐうたらしちゃいそうだなあ^^;
生活が楽して済むようになるというよりは、今まで家事や仕事に費やしてた時間が、 もっと有効に使えるようになって、より豊かな生活を送れるようになっていけばいいと思うがの~。
「スマート家電」のおかげでダイエットの時間がたくさん取れて、ますますスマートになるってことね〜♡♡
スマート家電イメージ昨年冬ラスベガスで開催された、国際的なテクノロジー産業の見本市「CES 2019」で、ある日本企業が、ビールを自動で補充オーダーできる冷蔵庫を出展しました。スマホアプリと専用冷蔵庫を組み合わせて、冷蔵庫内のビール残数や利用者の飲むペースを自動で判断し、好きなビールを最適なタイミングで届けてくれるといったものです。
多くのIoT開発メーカーは、以前から、「家庭内で24時間通電している家電」として冷蔵庫に注目してきました。海外ではドアが液晶ディスプレイになってネットと接続できるものなど開発されてきましたが、最近では、ビルトインカメラで冷蔵庫のドアが閉まるたびに内部を撮影し、スマホで後から在庫管理ができるようなものも増えてきました。スーパーに行って「冷蔵庫に何が残っていたかな」と思った時、このカメラを通してリモートで確認ができるというわけです。 また、あらかじめ食材や調味料の消費期限を登録して、期限切れで消費すべき食品をアラートで知れるようになり、あるいは、冷蔵庫にある残った食材から、レシピ検索機能で毎日の献立を決めれるようになるかもしれません。スマート冷蔵庫イメージ
今後もますますスマホアプリとの連携は進化していきます。アプリと連動させて、冷蔵庫の中の少なくなった食材を補充して、自動で注文して配達までしてくれる仕組みも開発されています。忙しい現代人にとって、買い出しの手間も省けるようになって大助かりになるでしょう。 また、各食品メーカーは、ユーザーが求めるタイミングで広告をディスプレイに表示して「リピート買い」を誘い、競合他社も、補充のタイミングで広告を出せるようになるかもしれません。
そして、さらにその先には、音声認識技術とアプリを使って、冷蔵庫に話しかければ買い物が完了する時代が来るかもしれません。冷蔵庫を開けて、「ア〇〇サ、今日の特売品は?」と話しかけると、その情報がディスプレイに表示され、そこから指示をすれば、自動的で配達される…そんな世界は、実は割と近いかもしれません。
ワンポイント お問い合わせ今後もますます「便利な冷蔵庫」は「家のコンビニ」へと進化して行くことでしょう。センサー技術、AI、音声認識技術との融合。私たちの知らない未来は、留まることなく目の前に広がって行くようです。
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