
2021年2月2日更新
簡単プログラムのロボットで半自動化
今・昔・未来☆テクノロジー万華鏡は、「近未来の快適デジライフ」や「エンジニアリングなよもやまばなし」の掲載から10年経った今、果たして本当の「未来」はどうだったのか、そして、これからどうなって行くのかを考えるコンテンツです。



ロボットが代わりに行ってくれないかなあ〜





対面を必要とする医療、介護、接客などの分野では、非接触や遠隔操作によって感染リスクを低減できるサービスロボットの導入が促進されています。除菌・清掃を行うクリーニングロボット、在宅個人向けの自立支援ロボット、オンラインで面会やコミュニケーションのできるロボット、AIを搭載した自動接客ロボット、飲食店の配膳ロボットなど、完全な全自動ではなく自律的に人とコミュニケーションを取りながら、変化するシーンにあわせた的確なサポートを、安全に配慮しながら行えることが鍵となっています。
取り扱い量が増えている物流の分野においては、大手通販会社が物流センター内の該当する荷を積載された棚ごと運び出してくるロボットを導入し、高速化と作業者の負荷の軽減が図られています。また、輸送の自動化や、個配を自動で行うロボットも開発されています。
人材不足が言われている建築の業界では、3Dプリンタの技術で家を建築するロボットが開発されています。建築現場に設置されたロボットが入力されたデータどおりに原料を建物の形に積層していくため、短期間に精確な建物を仕上げることができるようです。
製造の現場では協働ロボットがキーワードのひとつとなっています。従来の産業用ロボットは人が立ち入れないエリアに全自動で動作するものが多く、小ロットで多様な作業が必要な現場において、これまで人が行っていた作業の自動化や補助が困難という問題がありました。
協働ロボットは、高度なセンシング技術と細かな力制御、そして容易にプログラムを設定できるロボットティーチングシステムにより、従来の熟練作業者が行っていた作業の補助、代替としてのロボットの導入が、比較的、中小規模の製造現場でも可能になりました。



AXELIAに付属するディスペンス専用ソフトウェア「Fluid Magic」は、作業手順を画面で表示し、直感的で簡単なプログラミングが可能です。また、実際のワークイメージをスキャンで取り込み、そのまま画面上で簡単にティーチングすることがもできます。指定位置への塗布モーションを自在にコントロールできるため、難しいロボットのプログラミング技術が不要で、簡単に手作業の自動化が可能です。