
2019年4月15日更新
未来の空を自由に飛び回るのは?
今・昔・未来☆テクノロジー万華鏡は、「近未来の快適デジライフ」や「エンジニアリングなよもやまばなし」の掲載から10年経った今、果たして本当の「未来」はどうだったのか、そして、これからどうなって行くのかを考えるコンテンツです。






今後さらに様々な分野で使われていくんじゃろうのう。

免許もいらないし!


例えば、橋梁や発電、送電施設など、目視の点検のためには大がかりな足場の確保が必要な場所の点検作業に、ドローンが利用されています。また、逆に工場の煙突内や排水管、大型ボイラーなどの狭い内部の検査にも、専用のドローンが使用されているようです。ドローンのカメラを温度を探知するものにすることで、目視以上の専門的な検査にも利用できます。
警備の分野においてもドローンが活躍しています。大規模なイベントなど広範囲な警備が必要な場合に、高い高度を飛行し広い範囲で不審者を探知するドローンと、低空を飛行し不審者を追尾するドローンがネット回線を通じて連携するものが実用化されつつあり、AIで不審者を自動で探知する機能も搭載されてきています。また農業では、農作物の自動運搬だけでなく、畑の状態や収穫した量を計測し、収穫量の予測も行うことができるため、IT化(スマート農業)が期待されます。医療の分野では、途上国で医療用血液や医薬品を高速で輸送し、山岳や災害現場では、人がたどり着きにくい場所に空から急行し救援物資を投下したり救助にあたるドローンが開発されています。ある自動車メーカーは地上を走行する車に上空から自律的に装着されて空も飛行できるドローンの実験を続けています。将来的には自動で目的地まで運んでくれるドローンタクシーが想定されているようです。ドローンは未来的でありながらますます身近な存在になっていきそうです。