
2019年6月6日更新
スマホはどこへ向かって進化する?
今・昔・未来☆テクノロジー万華鏡は、「近未来の快適デジライフ」や「エンジニアリングなよもやまばなし」の掲載から10年経った今、果たして本当の「未来」はどうだったのか、そして、これからどうなって行くのかを考えるコンテンツです。






画面の代わりにARやVR、操作の代わりに生体センサーが使われて、人間との一体化が進むかもしれんのじゃ。



そのような中、昨年、今年と複数のメーカーから発表、発売されているのが折りたためるフォルダブルスマートフォンです。液晶画面を半分に折り畳めることで、画面の大きさと携帯性を両立しているのが特長です。
情報量が飛躍的に増加し、ネットが生活により密着するであろう5G時代を迎えるにあたって、よりウェアラブルでありながら十分な大きさの画面も備えることが、これからのデバイスに求められています。
さらに、スマートフォンの次とも言われているのが空間コンピューティングです。今年の2月にはMRデバイスであるHoloLens 2が発表され、空間コンピューティングが現実的になりつつあると言われています。このデバイスは目や手の動作、そして音声を認識するため、バーチャルリアリティーで表示されたものに目で視点を合わせて、音声や手の動作を使って操作することが可能です。
また、人間の脳にコンピュータに接続できるレイヤーを追加し、人間とコンピュータを直接つなぐBMI(ブレイン・マシン・インタフェース)技術の実用化も進められています。この技術によって人間そのものがネットに接続されたデバイスとして機能し、スマホのように何かを操作することなく、ただ考えたり行動をするだけで、まるで自分の一部のようにいろいろな機能を実現できるようになるようです。
生体認証、バーチャルリアリティー、人工知能、ウェアラブル…。これまでスマートフォンが少しずつ身につけてきたものの先には、スマートフォン自身さえも不要な、人間とコンピュータの融合が待っているのかもしれません。
