セル生産

第10回


	生産性アップに貢献する生産方式とプロダクツ		・人間の能力を最大限に引き出す、高効率な生産方式「セル生産」・神業的な位置決めができる液剤塗布マシン「ディスペンスロボット」
	知って得する情報!!		・これまでに配信した１０のメルマガ
	コンサルティングサポート		・あらゆる液剤を短時間で簡単に塗布したい！　そんな要望にお応えします！

　生産性アップに貢献する
　生産方式とプロダクツ

第１０回目は、生産性の向上に貢献する生産方式、およびプロダクツを紹介します。
おかげさまで、このメルマガも１０回目を迎えることができました。ありがとうございます。今回は、これまでのメルマガを簡単に振り返ってみましょう。

　　人間の能力を最大限に引き出す「セル生産」

1980年代になると消費者の多様化が進み、製造現場では大量生産から多品種少量生産へと移行していきました。ベルトコンベア生産方式は、基本的に1ライン1製品ですから、品種切替時のロスが大きく、商品サイクルが短くなるほど、ラインを構築したり、治工具の交換等に時間がかかり、ロスが大きくなっていきました。そんな中で脚光を浴び出したのが「セル生産」と呼ばれる生産方式です。
独立した作業ブースをO形、U形等に配置し、その前で作業員が立って作業します。1人の作業員が多くの作業を受け持ち、少ない人数で1つの製品を組み立てるのが特長です。
しかし、1人1人の作業員には高い技能が要求され、生産性を向上には作業員の能力アップが不可欠な生産方式とも言えます。

「セル生産」のメリットとして、多品種少量生産に即応できることはもちろんですが、実は生産性も向上しました。ベルトコンベア生産方式では作業速度を一番遅い人（工程）に合わせるしかありませんでしたが、「セル生産」では隣同士の作業員が助け合うことができるので、作業待ちという時間がありません。また、製造ラインが短くて済むため、仕掛りの在庫品を削減できます。さらに、自分の仕事に対する責任感の植付けや、モチベーションの向上にも寄与しました。
ただし、個人の能力を最大限に活かす生産方式なので、大きな設備や高価な設備を必要とする場合は不向きといわれています。また、1人で多くの作業をすることから、代替作業員の確保、製造ミスの見逃し等が懸念されます。作業をローテーションし、相互チェックする等で防止します。
現在では「セル生産」は広く世に知られ、すべての生産を「セル生産」に変更した大手メーカーもあり、業績アップに貢献しています。ますます小ロット生産が増える今日、日本の工場からベルトコンベアが無くなる日も近いかもしれません。

　　神業的な位置決めができる「ディスペンスロボット」

ディスペンサーは、基本的に人間がシリンジを手で持って位置決めします。ただ、正確な位置決めが要求される場合や、曲線状に線塗布する場合には、やはり能力の限界があります。
こんな時に活躍するのが「高精度卓上型液剤塗布ロボット」と呼ばれる製品です。前後・左右・上下に動く3軸ロボットにディスペンサーコントローラーを内臓したもので、正確な位置決め機能により、高精度で安定した液剤塗布が可能です。
携帯型情報端末PDAで容易にプログラムができ、短時間でセットアップできます。

これまでに配信した１０のメルマガ

１０回目ということで、これまでのメルマガを簡単にまとめてみました。

【第１回】	今さら聞けない。接着剤のあんな話こんな話
【第２回】	接着剤の強さと万一のトラブル対処法
【第３回】	ディスペンサーという便利な機械（1）
【第４回】	ディスペンサーという便利な機械（2）
【第５回】	ディスペンサー導入のビフォー・アフター(1)
【第６回】	ディスペンサー導入のビフォー・アフター(2）
【第７回】	SET高精度液剤吐出システム
【第８回】	線塗布・スプレー塗布もそつなくこなす定量吐出バルブ
【第９回】	まるで魔法のような接着剤！UVを照射すると固まる！！
【第10回】	生産性アップに貢献する生産方式とプロダクツ

　　バックナンバーはこちらから→　エンジニアのための現場で役立つオモシロ助け舟

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高精密で高性能な製品のニーズが日々高まる一方で、製造現場では信頼できる液剤塗布製品が求められています。高精度な定量塗布作業は品質の向上とコストダウンに貢献し、塗布の安定性は生産量の増大も可能にします。
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