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◆Before◆
一昔前、パソコンのインターネット接続はモデムのダイヤルアップかISDNが主流であった。しかし、今ではブロードバンド化が進み、ADSL、光ファイバー(FTTH)による常時接続が当り前となった。「テレホーダイ」「テレホタイム」という言葉が懐かしい。そんな脚光を浴びている光ファイバーであるが、意外とその製造現場では地道な作業をしている場合も少なくない。これは、そんな光関連メーカーの製造現場で起きた実話である。
この工場では、光ファイバーとフェルールをエポキシで接着する組立工程を行っていた。フェルールとは、中心に細い穴が空いた円筒形の部品で、光ファイバー同士や光ファイバーと受発光素子を正確に接続するものである。このフェルールの穴に光ファイバーを通してエポキシで固定するわけだが、この工場ではエポキシの塗布に医療用の注射器を使っていた。しかし、エポキシの塗布量は作業者のプランジャを押す力で毎回変わり、塗布量の過不足は日常的に発生していた。過剰塗布は余剰部分を拭き取る作業に多くの時間を費やされ、その上、外観の汚れから出荷できないものが出てきた。また、塗布量不足は、接合強度に問題が生じ、製品化された場合の故障の原因ともなった。
バラツキのない定量塗布は至上命令だったため、医療用注射器の使用中止が決定した。 |
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◆After◆
そして、この工場ではマイクロプロセッサー制御のディスペンスシステムを導入した。
まず、定量の塗布量を機械に覚え込ませる必要があるが、ティーチング機能が装備されているため、操作は非常に簡単である。実際の塗布作業を行い、そのエアーパルス時間をメモリさせるだけである。
従来の注射器を用いた塗布作業と比較して、ディスペンサーの導入は、再作業の軽減、手の疲労からの解放、不良の削減、歩留りの向上など、予想以上の成果をあげることができた。具体的に言うと、組立時間は従来の約40%まで削減することができた。
また、生産ピーク時に他の作業者がエポキシ塗布の作業をすることになっても、ディスペンサー自体が適正量を覚えているので、作業者をトレーニングする必要がほとんどない。これも大きなメリットである。 |
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