株式会社サンエイテック
HOME > エンジニアリングなよもやま話 > vol.7
エンジニアリングなよもやま話
 
よもやまその1
人体が発する赤外線を感知して開く自動ドア
矢印
よもやまその2
超常現象!?マイクがしゃべる!その理由は?
矢印
ひょんなつながり
あらゆる液剤に優れた適応性を誇る高精度ディスペンサー「SDP500」
バックナンバー
これまでのよもやまばなしが閲覧できます。

| よもやま1 | よもやま2 | ひょんなつながり | バックナンバー |
よもやまその1 人体が発する赤外線を感知して開く自動ドア
古代ローマ時代にも自動ドアが存在していました。その時の設備は大掛かりで、かがり火で空気を膨張させ、その空気圧で密閉タンクの中の水をバケツに移し、バケツが重りとなってロープでつながれたドアを開く、というものでした。その当時、神官が誰もいないはずの神殿のドアを手も触れずに開けてみせ、人々に自分の力を誇示するために利用されたそうです。
現在では、人体を検知する赤外線センサを利用し、火を焚いたりせずにドアが開きます。今回はこの赤外線センサにスポットを当ててみます。
 

よもやまその1 赤外線センサの種類
赤外線センサは、熱(赤外線)を検知する熱型赤外線センサと、光を検出する量子型赤外線センサに大別できます。前者の熱型赤外線センサは、熱起電力効果を利用したサーモパイル、焦電効果を利用したPZT、LiTaO3、熱電対効果を利用したサーミスタ、ポロメータなどに分類できます。後者の量子型赤外線センサは、光起電力効果を利用したフォトダイオード、フォトトランジスタ、光導電効果を利用したCdSセル、光電子放出効果を利用した光電子倍増管などに分類できます。
 
よもやまその1 人体を感知する
自動ドアで主に使われているのは、焦電効果を利用した熱型赤外線センサです。熱があるところからは、その温度に応じた波長の赤外線が必ず出ています。サーモグラフィ装置はこの原理を応用して温度分布を見ています。人体が発生する赤外線の波長は10μm前後ですので、この波長付近のみを通過させる光学フィルタを焦電体の前におけば、人体だけを検知するセンサのできあがりです。

どう考えてみても古代ローマより、現在の自動ドアの方が神がかりなのですが、不思議がることもなく現代人は自動ドアを通り過ぎます。当たり前とは怖いもので、手動ドアだった場合でも、手を出さずについ立ち止まってみたりします。



| よもやま1 | よもやま2 | ひょんなつながり | バックナンバー |
よもやまその2 超常現象!?マイクがしゃべる!その理由は?
モーターは電流を流すと軸が回りますが、軸を持って手で回してやるとモーターは発電機に変身します。これは良く知られていることですが、ダイナミック型と呼ばれる構造のマイクとスピーカーも同様の関係にあります。つまり、極端なことを言えばマイクはスピーカーに、スピーカーはマイクになりうるのです。  
よもやまその2 フレミングの法則
このことを理解するためには、まず「フレミングの法則」を思い出してください。
親指と人差指と中指で右手の法則、左手の法則とかいうあれです。簡単に書くと、「磁石のそばでコイルを動かすとコイルの両端に電気が発生する」「磁界の中でコイルに電流を流すとコイルがある方向に動こうとする力が働く」ということです。
フレミングの法則
よもやまその2 マイクとスピーカーの仕組みと働き
ダイナミック型のマイクとスピーカーは同じ構造で、振動板にコイルを取り付け、コイルが永久磁石の中で動くようになっています。音は空気の振動ですから、音に反応して振動板が振動して電気(音声信号)が発生すればマイクとなり、コイルに電気(音声信号)が流れて振動板(コーン紙)が振動すればスピーカーとなります。玄関に設置してあるインターホンは、1つのスピーカーがマイクになったり、スピーカーになったりすることからも同じ構造だということが分かると思います。余談ですが、もしダイナミック型マイクを間違って音声出力端子につないでしまうとマイクがしゃべるという現象が起きてしまいます。(筆者注:マイクが壊れるので絶対に真似しないでください。)

自分の声を録音したいがマイクがない、こんな時はヘッドホンがマイクになります。音響機器が壊れても誰も責任は取れませんが…。
 



| よもやま1 | よもやま2 | ひょんなつながり | バックナンバー |
ひょんなつながり あらゆる液剤に優れた適応性を誇る高精度ディスペンサー
電子部品を製造する際には、クリームハンダ、ネジロック、グリス、瞬間接着剤などの液剤を使用します。これらを効率良く定量塗布する時は、高精度ディスペンサー「SET液剤塗布システム」が最適です。
低摩擦で密着性の良い「ダブルワイパーピストン」と「内径ゼロテーパーシリンジ」が特長です。低粘度でも液ダレが発生せず、液切れの良い作業が可能です。
 

新世代ユニバーサルディスペンサーSDP500
高精密ディスペンサー「SDP500」は、長年にわたり液剤塗布ソリューションのリーディングカンパニーとして蓄積してきた経験と技術的ノウハウをもとに完成させた高精度ディスペンサーの最新版プラットフォームです。
高速ソレノイドで、より高精密な塗布作業を実現します。

詳細はこちら →
>> ディスペンサーSDP500
SDP500



| よもやま1 | よもやま2 | ひょんなつながり | バックナンバー |
©2012 SAN-EI TECH Ltd. All Rright Rreserved.