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エンジニアリングなよもやま話
 
よもやまその1
1個のミトコンドリアを狙い撃ちできるレーザー
矢印
よもやまその2
バイオテクノロジーを駆使したコンピュータがあるって本当?
矢印
ひょんなつながり
ライフサイエンス製品の信頼を支える高精度ディスペンサー
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よもやまその1 1個のミトコンドリアを狙い撃ちできるレーザー
産業や医療の分野で使われるレーザーは人工的に作られた特別な光であり、太陽光や蛍光灯などの普通の光とは異なったいくつかの特徴をもっています。ちなみに「レーザー(LASER)」は、「Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation」の頭文字を取った略語で、日本語では「誘導放出による光増幅」となります。  

よもやまその1 コヒーレント
レーザーの最大の特徴は「コヒーレント(coherent)」で、波の形、位相が合った光になります。これにより、レーザーは、1)プリズムを通しても分解されない単色性、2)同位相による干渉性、3)拡散せずに直進する指向性という特徴をもっています。
レーザーは極めて狭い面積に光エネルギーを集中でき、その焦点温度は数万度に達し、金属を焼き切ったり、出血の少ないレーザーメスなど、様々な分野で利用されています。ハーバード大学の研究チームは、細胞内部のミトコンドリアの1つを、近くにある数百個のミトコンドリアを無傷に保ったまま破壊することに成功したそうです。
 
よもやまその1 レーザーの種類と用途
レーザーが発振する(光る)までの仕組みは難しくなるのでここでは割愛しますが、発振媒体により気体レーザー、固体レーザー、半導体レーザー、液体レーザーに分けられ、今では数百種類のレーザーがあります。代表的なレーザーの用途は次のようになります。

■気体レーザ
  炭酸ガス(波長10,600nm)穴あけ、切断、溶接、レーザーメスなど
  エキシマ(波長150〜350nm)穴あけ、切断など
■固体レーザ
  ルビー(波長694.3nm)穴あけ、切断、溶接、アザの治療など 
  Nd:YAG(波長1,064nm)穴あけ、切断、アザの治療、通信など
■半導体レーザ
  GaAs、InGaAsPなど(波長600〜1,600nm)通信、計測、脱毛処理など
■液体レーザ
  色素レーザなど(波長400〜800nm)分光、血管腫の治療など


今回、コヒーレントという聞き慣れない言葉が出てきました。野球選手の珈琲という名前のピッチャーが連投するイメージで「珈琲連投」と覚えましょう。
レーザーの種類と用途



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よもやまその2 バイオテクノロジーを駆使したコンピュータがあるって本当?
バイオテクノロジーと聞けば、遺伝子治療や遺伝子組換え食品などの医療や農業の分野をまず思い浮かべますが、エレクトロニクス分野でも盛んに研究が行われています。その中でも生体分子素子(バイオチップ)を用いたバイオコンピュータは、生物の神経細胞メカニズムをヒントに作られるもので、人間の脳がもつ思考や認識機能を持たせることができるコンピュータとして期待されています。今のところ基礎的な研究段階ですが、数10年後にはコンピュータの常識を根底から覆すモノとして登場する??のではないでしょうか。  
よもやまその2 バイオコンピュータの特長
現在のLSI等の小型化は超微細加工技術によるところが大きいですが、分子レベルまで加工することはできないため、自ずと高集積化には限界があります。
ところが、バイオチップはたった1つの分子で、半導体素子と同じ働きをするので超小型化が可能です。
2年程前にイスラエルの研究チームが開発した、スプーン一杯の溶液中のDNAコンピューターは、世界最速パソコンの10万倍の高速計算ができたそうです。また、酵素の反応で計算に必要なエネルギーを供給し、外部からの供給が必要ないのも特徴です。


バイオコンピュータを2足歩行ロボットに組み込んだら、自己学習能力をもったサイボーグが誕生します。技術の進歩は神の領域に近づいているようです。
静歩行と動歩行



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ひょんなつながり ライフサイエンス製品の信頼を支える高精度ディスペンサー
ライフサイエンス分野の製造現場では、シリコンオイル、医療用特殊接着剤、
瞬間接着剤、UV接着剤、コーティング剤など様々な液剤が使用されています。
適正量の液剤を確実で均一に塗布することで、製品品質が向上し、生産性が向上します。
高精度ディスペンサーSDP500は、高精度なタイムパルス方式で、液剤の流量を完全に制御し、連続した点塗布、きれいな線塗布、均一量の液剤注入など、多様な用途に使用されています。

http://www.san-ei-tech.co.jp/industry-index/iryou00.html
 

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