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エンジニアリングなよもやま話
 
よもやまその1
最も身近なIT機器は、実は由緒正しい「暗号送信機」だった!
矢印
よもやまその2
ファジーとニューロはとても「日本人むき」?
矢印
ひょんなつながり
高精度照射を実現するスポットキュアシステム
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よもやまその1 最も身近なIT機器は、実は由緒正しい「暗号送信機」だった!
「殿、"草"からの伝令にございます」
「うむ、で、寄せ手の陣形は、如何に?」
「明三つ、暗一つの合図ですので、『魚燐の陣』にございます」
「中央突破ときたか…。よし、こちらは『雁行』を敷く。速やかに兵どもに下知を」
今を去ること約450年前、日本国中が合戦に明け暮れていた時代。きっと、そこここでこんな会話が成されていたことでしょう。ここで用いられている「合図」は、手持ちの灯篭に布をかぶせるたり、取ったりすることで点滅信号を生成するもので、一種のモールス信号とも言えるものです。ところで、最も身近なIT機器であるTVやエアコンのリモコンも、この「モールス信号」を応用していました。
 

よもやまその1 リモコンの中身とは?
家庭用のリモコンは、ほとんど赤外線を用いています。
「赤外線」というと、連想するのはコタツやヒータなどの暖房機器ですが、あちらは「遠赤外線」。こちらは可視光に近い波長の「近赤外線」が使われています。可視光に近いとはいえ、赤外線は肉眼では見えません。しかし、デジカメなどのCCDには反応しますので、撮影の際はご注意ください。

その中身を簡単にいうと、リモコンのボタンを押すと、ダイオードが発光して先端についているレンズから、赤外線が発振されます。一方の受信側には、フォトダイオードが付いていて、ここに赤外線が当たると、受光側の回路に電流が流れます。この電流を読み取って、本体機器の動作を制御しているのです。この時、発光側で操作の内容を、パルス(明滅)信号にして発振するのですが、このパターンを機種ごとに決めているのです。つまり、猛烈に細かいモールス信号ということであり、これを間違えずに読み解くことこそ、IT機器の真骨頂といえるでしょう。このおかげで、エアコンのリモコンをTVに向けても反応しないのです。とはいえ、テーブル中がリモコンだらけになるのも困るということで、最近では、同じメーカの機器であれば、共有することも可能になってきました。

リモコンを使っていて困るのは、よく使うボタンほど、だんだんと感度が鈍くなってくることでしょう。これは、接触部がすり減ってしまい、きちんと入力されなくなってしまうからです。従って、導通のよい金属箔をスイッチと基板の間に入れて、「増し積み」してあげれば、ある程度の回復が見込めます。ちなみに、鏡や白い壁に反射させれば、受光範囲外からでも反応するのはご存知でしょう。でもこれって、自分の前歯に反射させて受信させることも可能だってご存知でしたか?
リモコンの中身とは?


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よもやまその2 ファジーとニューロはとても「日本人むき」?
   
よもやまその2 そもそも「ファジー制御」って?
「ファジー(fuzzy)」は直訳すれば「あいまい」という意味になります。従来、コンピュータ制御といえば「0か1」すなわち「ONかOFF」でした。例えば、「お風呂の適温」は40℃程度といわれます。従って普通のコンピュータに「適温」といえば、ピッタリ40℃に設定・保温してくれるでしょう。しかし、人によっては「もうちょっと熱い方が好き」だったり、同じ40℃のお湯でも、寒い冬と暑い夏とでは、感じ方も違ってきます。ファジー制御ならば、この「もうちょっと」を勘案することができるのです。「もう少し」という曖昧な領域を作り出すことにより、より細かいコントロールを目指したというものです。言ってみれば、「強火で3分加熱」ではなく「料理人の微妙な火加減を再現」という感じでしょうか。そもそもは、カリフォルニア大学のZadeh教授が1965年に提唱したものですが、「なんとなく」が好きな日本人にとっては、かえって判りやすい概念かもしれませんね。
しかし、そうは言ってもCM的キーワードが優先される現状では、「カーペットとフローリング」など、結構くっきり違うという場合でも「ファジー制御」と言ってしまうことが多いのは、チョット困ったことでもありますね。
ファジー制御システム
よもやまその2 「ニューロ」はコンピュータ内のワイガヤ会議
もう一方の「ニューロ」はもともと「ニューラル・ネットワーク」、生物の神経回路をさす言葉です。人間の思考というのは、単純に答えを出しているようで、実は複数の情報、知識を組合わせたり、経験による情報を加味しながら、ベストの回答を導き出しているのです。
これと同じように沢山の情報を集積したり、過去の実績を経験則として複雑に組み合わせたりしながら機械をコントロールするのが「ニューロ制御」です。つまり、ファジーな要素をいくつも積み上げ、多方面から考えて、しかも瞬時に(ITですから)決定する方式ということになりますね。
ですから、将来的には…
「なぁ、今週は涼しいらしいよ、省エネで自動運転とめようか?」
「でもウチのご主人って、動いていないと "なんとなく不安" らしいのよ」
「じゃ一応、弱〜く、動かしておくか」などの会話が、ひょっとしたらこれからのエアコンのセンサやICの間で行われているかもしれません。
 



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ひょんなつながり 高精度照射を実現するスポットキュアシステム
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