2019年2月25日更新
ドッグボーン現象って?
製造現場での「困った実例」を徹底解説。サンエイテックだから実現可能な、すぐに役立つ解決案をご提示します。
⾃動化ラインで塗布を⾏う場合、製品の品質や接着強度を⼀定に保持するために、連続した均⼀塗布を⾏うことは⼤変重要ですが、例えば、⾼速で線引き塗布を⾏う場合に、ディスペンサーによって、開始点や終了点が設定したライン幅より広くなる現象があります。これが「ドッグボーン現象」といわれるものですが、今回はその原因と対処法について掘り下げてみます。
ドッグボーンができると作業が滞って超困るんだよ。

①シリンジ⽅式の場合
ロボットの加速、減速域で設定速度に達しないため吐出量が増えることがあります。
②ニードルバルブの場合
内部構造のニードル弁が、終点域で液剤を押し⽌める時に、液剤を過剰に塗布する場合があります。また、塗布開始時に圧⼒が最も⾼くなることも影響します。


JET式ディスペンサーは、同サイズの液滴(ドット)を連続で⾮接触塗布してラインを形成するためドッグボーンは起きにくくなります。

「ドッグボーン現象」の発⽣は、通常、液剤の⽐重や粘度、使⽤する塗布装置の構造、設備動作などが密接に絡み合って発⽣します。問題の解消に、各々のパラメータの微細な調整や設定は不可⽋ですが、本来のバルブの構造からドッグボーンが起きにくいディスペンサーを選択する⽅法があります。
また、容積式定量ディスペンサーやジェット式ディスペンサーを使⽤すると、⼀定のピッチを維持しながら安定した塗布を⾏うので、ドッグボーンの発⽣を抑えて開始から終了まで均⼀幅でスムーズに塗布することができます。ディスペンサー選びにお困りの際はぜひ、お気軽に当社の液剤塗布スペシャリストにご相談下さい。


