2019年3月28日更新
どのスプレーがおすすめ?
なるほど!ディスペンサー入門は、ディスペンサーにこれから携われるエンジニア様向けの、塗布技術をわかりやすく解説する入門用コンテンツです。
前回は材料の種類やその粘度によってディスペンサー選びが異なってくることを見てきました。ここからは塗布の種類からディスペンサーを見てみましょう。今回はスプレー塗布について学びます。
ヘアスプレーに、除菌スプレー、殺虫スプレー、、スプレーってなんでこんなにたくさん種類があるんだろ。
一口でスプレーって言っても、方式がそれぞれ違ってのう。
液体に強い液圧をかけて噴霧する1流体式と、圧縮エアーと液体を混合して噴出する2流体式があるんじゃ。
液剤だけだと飛散が多くなってしまう問題があるが、霧化したエアーと液剤を組み合わせることで、少ない液量でも霧化できて、飛散が少ない正確な塗布をすることができるんじゃよ。
液体に強い液圧をかけて噴霧する1流体式と、圧縮エアーと液体を混合して噴出する2流体式があるんじゃ。
液剤だけだと飛散が多くなってしまう問題があるが、霧化したエアーと液剤を組み合わせることで、少ない液量でも霧化できて、飛散が少ない正確な塗布をすることができるんじゃよ。
あと、2流体式は混ぜるエアー量を多くして霧のようなミストにしたり、逆に少なくしてウェットな塗布もできるんだぜ。
エイちゃんは花粉症だから、2流体式でウエットな塗布ができる花粉スプレーがあるといいんだけどなー。
残念じゃが、サンエイテックでは花粉スプレーはないのう。。
サンエイテックのスプレーバルブは2流体式スプレーバルブです。2系統に分けられた圧縮エアーと液体を混合して微細な霧状に噴出します。
液体のポンプだけで噴霧するエアーブラシなどの1流体方式では、強い液圧で吐出する必要があるため飛散が多いという問題があります。それに比べて2流体式のスプレーバルブでは高速気流が液体を微細化し、より少ない液量を低圧で霧化するので飛散が少ないのが特長です。基板や電子部品への防湿コーティングや、自動車部品へのオイル、グリスの塗布など、基板や金属、ガラス等の部材の幅広い面積に液剤を霧状にして均一に塗布する用途に向いています。超薄膜で均一性を要求されるタブレット、スマホの指紋防止剤や反射防止剤のスプレー塗布用途などにも使用されています。スプレーバルブは、流量調整比を大きく設定できるのも特長です。液剤とエアーの量によって霧の状態が変化します。バルブ先端のエアーキャップに流入されたエアーが噴出し、ノズル内を直進する液剤の流れと混ざり合って薄膜の霧状にスプレーします。エアー量が塗布量より多いと、より細かい霧になり、エアー量が塗布量より少ないと、よりウェットな感じに塗布することができます。またノズルからワークまでの距離や角度によって塗布できる範囲を調整します。
スプレーバルブの選択には、ワークの大きさ(大型、小型、塗布箇所大、塗布箇所狭)、ワークの種類(基板、金属部品、ガラス等)、使用する液剤の性質や種類(比重、粘度、表面張力など)が重要なポイントになります。個別のアプリケーションに適合するスプレーバルブの選定につきまして、お気軽に当社の液剤塗布スペシャリストにご相談下さい。