2020年3月17日更新

コンフォーマルコーティング⼤事選択とは?

なるほど!ディスペンサー入門は、ディスペンサーにこれから携われるエンジニア様向けの、塗布技術をわかりやすく解説する入門用コンテンツです。
今回のテーマコンフォーマルコーティングは湿気や埃、化学物質、溶剤などの付着、その他過酷な環境か ら、デリケートな電⼦部品や基板を保護することを⽬的にしています。昨今では幅広い産業の 製造ラインで⼤事なプロセスの⼀つになっています。
コンフォーマル⽤途で使われるバルブも、使途や条件によってタイプが変わってきます。
「コンフォーマルコーティング向け ディスペンスバルブ製品ガイド」ダウンロードはこちらから
コンフォーマルコーティングに適したバルブは液剤や部材、塗布の条件によって選択することが重要なんじゃ。。
例えば、基板に防湿剤をきれいに塗る作業では、デリケートな電子部品や禁止エリアを避けながら、正確に塗布していかなきゃならないんだぜ。
基板って形や大きさがさまざまで、上に乗ってる電子部品もいろいろ違うんでしょ?大変だ〜
各ディスペンスバルブには、それぞれの特徴があるから、それらの得意、不得意をしっかり理解して、時と場合によって上手に使い分けることが、生産性やタクトを向上させる大事なポイントになるんじゃよ。
「時と場合によって使い分ける」ってワタシ大得意!今日は合コン用キラキラメイクで女子力高めよ♫
…………(使い分け方に問題が。。)
塗布の種類で選ぶディスペンサー
 前回のブログでご紹介したコンフォーマルコーティングバルブSV70 は「フィルムコート式」とも⾔われ、エッジを明瞭に塗り分けて、⾼速で均⼀な膜状塗布ができるのが特徴ですが、実際のコーティング作業では、塗布エリアの⼤きさ、使⽤液剤、塗布条件、部材の材質など、求められる条件に合ったディスペンスバルブの選択が不可⽋になります。


従来のコンフォーマルコーティングでは、スプレーバルブが⼀般的に使⽤されてきました。霧化エアーを組み合わせた独⾃の低量低圧エアー⽅式で、液剤を細かい霧状に噴霧し、異なる種類のスプレーパターンを形成することができます。
液剤を細かい霧状に変える⼀⽅で、スプレーパターンは明瞭なエッジが得られにくくなります。バルブが部材表⾯から離れるほど、エッジが不明瞭になり、オーバースプレーになりやすくなる⾯もあります。また、要求される塗布厚を達成するのに、複数回繰り返してスプレーする場合もあります。
塗布パターンの明瞭なエッジが求められるアプリケーションでは、先述の「フィルムコート式」や「ニードル式」「ジェット式」ディスペンサーが有効です。 フィルムコート式のコンフォーマルコーティングバルブでは、実際に描かれた塗布エッジは⾮常に明確で、オーバースプレーが殆どありません。 また液体の流動性も⾼く、⼀度のパスである程度の塗布圧を確保することが可能です。

⼀⽅で、ピンポイントに狭⼩のエリアをコーティングするのには、ニードルバルブやジェットディスペンサーが適⽤します。 ニードルバルブは、塗布禁⽌エリアに隣接する、⼩型の電⼦部品の隙間にコート材を塗布する場合や、補強⽬的でのポッティング、スプレーバルブで噴霧した後の塗布ラインの調整などに有効です。



また、タクトの向上と微⼩吐出が重要となる場合、ジェットディスペンサーがより適しています。 ジェットディスペンサーは、超⾼速でサイクルのオンオフ動作を⾏います。モジュール式の制御により、加速しながら、流体を連続する⼩さな液滴に分割してノズル先端から吐出します。液切れ性に⾮常に優れているので、液ダレ等の問題が解消できるのも特徴です。
非接触ディスペンスのメリット
  コンフォーマルコーティング用途で使用されるディスペンサー/バルブ特徴の比較
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ワンポイント お問い合わせ⾃動化塗布プロセスでのコーティング作業では、要求される条件が各々異なるため、個別のプロセスに最適なディスペンサーを選択する必要があります。サンエイテックではコンフォーマルコーティング分野での⻑年の経験や実績、ノウハウに基づき、お客様の塗布プロセスに最適 なソリューションをご提案します。
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